着物に挑戦!

れっつちゃれんじ!着物を着てみよう!

さてさて、「着物を着てみた〜い」と思いつつ、躊躇しているあなた。
大げさに考えないで、まずは着てみるけろよ。



・もちろん着物
・・・なのであるが、ここでは「成人式以来着たことがないよ〜」とか、「浴衣なら夏には着るけど・・・」という方へ書くつもりなので、まずは着物に慣れるための「普段着用の着物」を考えて欲しいけろ。
どんな着物をまず用意する?
「なるべく最初はお金を掛けたくない」という方には、ウールの着物がお勧めかな。着物リサイクルショップに行くとわかるけど、今、ウールの着物は売れないそうけろ。だからとても安い!かわいい新品のウールの着物が、500円で買えたりするけろよ。紬風の絣模様だけでなく、後染めの小紋柄もあるけろだから、「いかにもウール」の柄がイヤなら、かんばって探せばきっとかわいい柄のヤツがゲット出来ると思う。また、懐かしの絣模様のアンサンブルは、それはそれでかわいいと思うしね。お正月に着られるけろよ。

 もしくはポリエステルの「洗える着物」の小紋。ピンからキリまであって、「東レのシルック」のなんかは手触り、見た目なんかは素人には判別出来ないけろ。安いヤツは新品でも5000円前後で買えると思う。ネットに入れて、洗濯機で洗えるから、着物初心者にはピッタリ。「ポリエステルの着物=偽物の着物」・・・とオバサン方は考えているらしいが、そんなのナンセンス。ポリはポリで、別に堂々と着たらよろしいけろ。「汚したらどうしよ〜」なんて、気を遣わずに済むから、普段着にはもってこい。逆にかえって若い女の子に受けそうな色柄が、たくさん出ているような気さえするし。レトロっぽい雰囲気のとかさ。

 で、聞いたことはあると思うけろだが、「単衣(ひとえ)と袷(あわせ)」という種類があるけろ。ウールの着物は大抵が単衣に仕立ててあって、夏を除くスリーシーズン着られるけろ。アクロンなんかで手荒いも出来る。ウール以外の着物は、季節によって着分けることになっている。「10月〜5月ぐらいまでは袷」、「8月前後の暑い時期は薄物(スケスケけろ〜)」、それ以外の季節は単衣を着るけろ。格式張ったところに行くわけでなければ、それほど深刻に考える必要はないとも思うけろ。寒くなかったら、単衣をずっと着ててもいいと思うし。真冬はさすがに寒いかもしれないけど・・・。単衣を重ね着する・・・という話も聞いたけろだしね。

 これを書いている今は11月。ということで、ポリエステルや絹の着物であれば、袷になるということけろ。
着物のサイズって?
 簡単に書くと、要チェックなのが「身丈(みたけ)と裄(ゆき)」。身丈というのは、着物の衿の下から、裾までの長さけろ。女性の着物は「おはしょり」(お腹の辺りで折り返す)をして着るので、「身長と同じ」がその人のサイズと言われるけろ。おはしょりをして、着た状態の長さ=着丈(きたけ)というけろ。長襦袢(着物の下に着る)はおはしょりをしないので、着物の衿の下から裾までの長さ=着丈になるけろ。

 身丈が自分の身長よりも長い分には、おはしょりをする時に上手くしまい込めばいいので大丈夫。短い場合はおはしょりが出来なくなってしまうので、「−5センチ」ぐらいまでが着られる丈なのではと思うけろ。かえるの身長は158センチ。身丈154センチの着物は全然OK。身丈152センチだと、ちょっとおはしょりが短めになるが着られなくは無い。

 裄というのは、着物の背中の中心から、袖口までの長さ。最近の若い女の子は、手足が長いのでここも要注意ね。ジャストサイズは手を水平に広げた時、「手首のくるぶし」(手首の骨の出っ張りもくるぶしでいいのかなぁ?)までの長さと言われるけろ。が、これも好きずきがあるようで、手を下にだらんと下げると短くなるわけなので、かえるは少し長めが好きかな・・・。つんつるてんはおかしいので一度自分のサイズを計っておくといいけろよ。

 あとは「身幅」(着物の横幅)も気になるところだけど、特別「広め(大きめ)」や「狭め(細め」でない限り、大丈夫だと思うけろ。着物を着る方が、「お痩せさん」や「ふくよかさん」の場合は気を付けて。出来上がりの着物を買う時は、着てみるのが一番いいけろね。

 レトロな着物ですっごくお気に入りを見つけた・・・。でも、裄はいいとしても身丈が短い・・・。これ、よくあるケースけろ。昔の人は背が小さかったからね。裄を簡単に直すのは、袖の縫い付けてある側に、折り返してある余分があれば、一度袖を取って「袖幅を長くする」方法がある。反物自体の幅がよほど狭くない限り、たいていは2〜3センチは出せるハズ。でも、触ってみて余分な折り返しがあるかどうか、ちゃんとチェックしようね。

 身丈は「繰り越し」部分があれば、長く出来る可能性もある。が、その部分にかなりの長さがある着物って、時代が限られているらしい。それに一度全部解いて、仕立て直す必要もある。だからお勧めはツーピース着物にしてしまうこと。裏地と共に、ジョキジョキ切ってしまうのだ。(笑)解く必要がないから、簡単簡単・・・。この作り方はまた今度けろね。
帯もいるよね
・帯・・・次は帯が必要けろ。夏に浴衣を着たならば、半幅帯(幅の細い帯)は持っているけろ?だったらそれで構わないと思う。「お太鼓ってヤツにした〜い」と言うなら、名古屋帯がいるけろだが、すでにお太鼓状態になっている「作り帯」「付け帯」というのもあるけろ。ゆくゆくは、自分でお太鼓結びが出来るようになるのが目標ではあるが、最初は作り帯に頼るのも手。

 素材もいろいろあるが、普段着用ならウール、綿でもOK。かえる的にはポリ(化繊)の帯は緩みやすい気がするので、新品の化繊の帯を買うならば、リサイクルもので同じぐらいの金額の、絹の物を買う方がいいと思う。特に半幅帯はね。

 今年買った浴衣におまけで付いていた、半幅帯はひどいものだったけろ。試しに締めてみたが、手を離すとボヨ〜ンと緩むけろ。化繊の帯がみんなそうだとは思わないが・・・。かえるの偏見ね。(笑)
長襦袢って着なきゃダメ?
・長襦袢・・・は着よう。(笑)ここが浴衣と違うところけろね。上下の分かれている、二部式の洗える長襦袢がお勧めけろ。二部式は動いても着崩れしにくいからね。これも5000円前後で新品がゲット出来ると思うけろ。そしてたぶん、買った時から半襟も付いている。
下着はどうするの?
・肌襦袢と裾除け・・・肌襦袢の代わりに、衿の大きく開いた七分袖のシャツや、タンクトップを着てもいいと思う。洗える長襦袢なら、腕が直接触れて汚れても、気軽に洗えるしね。着物を着て、衿と袖の部分から見えなきゃOK。裾除け(腰巻き)は代用品は無いか・・・。自分で縫っちゃう手もあるけろだが。上下で安いところなら3000円程度かな。ちょいお値段高めだけど、「着物用スリップ」というのもある。

 ブラはしない方がいいかも。特にワイヤー入りとかは。(笑)しないと落ち着かないなら、タンクトップみたいな形のノンワイヤーのソフトブラはどう?オバサン用の下着売場で、980円ぐらいでゲット出来るけろよ。着物用の「補整ブラ」なるものも売られている。試してみるのも手かな。

 パンツは履く。(笑)ただ、以外にパンツのラインが着物の上からわかってしまうことがある。パンツ(ズボン)の時のようにね。だから、Tバックやアウターに響かないという、お尻のラインがレースで出来ているものなんかがいいけろよ。自分で見えないところだけに、要注意。
あとは何だろう?
・着付け用の小物・・・
腰紐(二部式長襦袢でも最低2本はいる)、モスリンという素材のヤツなら1本数百円けろ。
伊達締め、マジックテープで止めるだけのヤツがある。これも数百円のハズ。ホントは長襦袢の上、着物の上と2つ必要なのだが、二部式長襦袢なら、着物の上にだけでもいいと思う。
帯板、これも1枚500円前後。
衿芯、半衿を形作るために入れる芯300円前後。長襦袢についている半衿に入れてね。
足袋、高いものもあるが、安いところで買えば1足500円前後。白の綿のヤツ。小ハゼという金属の留め金が、4個のヤツを選ぼう。ダブダブのシワシワはヘンなので、ピッタリサイズを。
履き物(草履・下駄)、浴衣を持っていれば、下駄はあるけろでしょ。普段着なら下駄でOK。下駄のがかわいい。ただ、かえるの独断では、草履の方が長時間歩いても疲れない気がする。小判型のゆったりした形のヤツ。下駄の形にもよるのかもしれないが、足を乗せる部分が真っ平らの下駄は、足の裏がそのうちジンジンして来るけろ。(笑)現代では歩くところはアスファルトの固いところだから、衝撃がモロに足の裏に伝わるのかな・・・。

 それから、浴衣の時に下駄を履いてみたものの、履きなれなくて、辛い思いをした方も多いハズ。かえる的にはここはあまりケチらない方が良いかとも思うけろ。せっかく着物着て、買い物に行っても30分も歩かないうちに足が痛くなったら、もう二度と着物なんか着たくなくなるけろだしね。ベストは専門店で買って、鼻緒の調節をしてもらうこと。お店の人に聞けば、きっと痛くなりにくい、歩きやすいものを教えてくれるけろよ。
お太鼓に挑戦するなら
帯枕、作り帯に付いているのもあるが、作り帯でも別途必要な場合もある。500円前後かな。紐が付いているが、紐を取ってしまい、ガーゼでくるんで使った方が緩みにくくて使いやすいけろ。
帯揚げと帯締め、セットで安く売っているのもあるけろ。もちろん、バラで買ってもOK。素材、柄などで礼装用、おしゃれ用、普段着用などと分かれるので、初めて買うならお店の人に聞いてみて。普段着にキレイだからと言って、礼装用のゴージャスなヤツではおかしいけろ。お安い物なら、併せて2000円ぐらいでゲット出来るかな。

 帯揚げと帯締め、何色を持って来るか・・・と悩むのも着物のステキなところ。着物と帯の組み合わせだけでなく、この2点でもかなり印象が変わって来るけろよ。
バッグとかはどうするの?
特に着物用でなくてもいいと思うけろ。おうちにあるもので、小ぶりのものがあれば、鏡の前で合わせてみるといいけろ。あんまり大きいのや、肩に掛けるものはヘンけろね。布製のミニトートとかで充分。巾着もかわいいよね。
さてさて全部併せてハウマッチ!(ふっるぅ〜い)
帯や下駄は浴衣を着た時のものを使えば、な〜んと1万円以下で揃うけろ。帯もリサイクルもので探せば、もちろん充分ゲット出来る範囲けろだし・・・。こう考えてみると、着物ってちっとも高くないでしょ〜?かえるが先日購入した、新品の「洗える着物」は3980円けろ。(笑)カットソー1枚分のお値段で買えたけろよ〜。上を見上げりゃキリが無いが、実は洋服よりも安かったりすることを覚えておいて欲しいけろ。だから、さぁ、着てみよう〜。




 「で、揃えたけど、どう着るの?着られないよ〜」というあなた。浴衣は一人で着られるならば、同じに考えればよろし。浴衣はお母さんに着せてもらってるならば、お母さんに頼めばよろし。足下まで写る、大きな鏡があるといいけろ。

 衿は軽く衣紋を抜いて(首の後ろ側を空けること。好みがあるけどね)、衿元はほどよくきちんと。。肌襦袢は見えないように、長襦袢の衿(半襟の部分ね)は1.5〜2センチぐらいは見えるように。凝った半襟をするなら、レトロっぽくいっぱい見せるのも手。

 裾は浴衣よりは長めにね。かと言って普段着だから、あんまり長いのもヘン・・・。後ろは3センチぐらい足袋が見えて、前は下駄や草履の鼻緒が見える程度でいいんじゃないかな。裾除けや長襦袢の裾が、着物から出ちゃうとヘンけろ。短めに着ておくけろよ。

 とりあえず、練習におうちでどんどん着てみよう。で、大きな鏡の前で、前・横・後ろとよく見て、着付けの本と見比べてみよう。家族やお友達に見てもらって、変なところを指摘してもらうのもいい。着付け教室に通わなくたって、練習すればちゃんと着られるようになるけろよ〜。




 とりあえず安い着物をゲットして、着てみた。がんばって何回も着ているうちに、着付けも苦にならなくはなったし、着物での立ち振る舞いも慣れた。・・・・さて、ここで1面はクリアって感じ?!(笑)

 普段着の着物を、友達とちょっとお買い物とかに着ているうちに、今度はワンランク上の着物が欲しくなってくる。人間の欲望はエスカレートするけろ。(笑)「普段着」ではなく、「おしゃれ着」が欲しくなるよね。

 正装するほどじゃないけど、ちょっとおしゃれして参加したいパーティやお食事会・・・たまにはそんな場に出掛けることもあると思うけろ。で、「せっかくだから着物で行きた〜い。」となったら、2枚目の着物をゲットするチャンス。

 着物屋さんに行くと、ステキでゴージャスな着物がたくさん並んでる。が、訪問着や付下げは、普通の人はあんまり着る機会が無いと思うけろ。友達の結婚式に出席予定・・・とかなら別だけど、若い女の子で振り袖持ってるなら、それを着ればいいわけだし。付下げは軽い柄なら、おしゃれ着にもなるけれど、若い子には地味で淋しいと思う。

 となれば、やっぱ小紋でしょ〜。それも袋帯を締めれば、パーティにも着て行けるぐらいのヤツがいいけろね。帯でいろいろ着廻しが効くけろよ。

 買う時はひとつのお店で決めないで、いろいろ見て歩くといい。本当に気に入ったものに巡り会うまでね。数を見る・・・ってことも大事だと思うけろ。だんだんと目が肥えて来るハズ。